住 職 日 記
平成17年 3月分
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■2005/3/13(日) 住職日記引っ越しました
住職日記が引っ越しました。こちらをご覧ください。http://www4.diary.ne.jp/user/479512/
■2005/3/12(土) やはり花粉症ですかね??
ちょっとハードだったこの三日間。少し眠たいです・・・
きょうは法事があってお参りさせていただきました。そこのご主人さんは3月8日から花粉症の症状が出始めたとのこと。例年に比べてちょっと遅いかな??と言われていましたが、花粉の数はかなり多いそうです。花粉症の人は大体5月頃まで辛いということです。あまりひどくならないようにお祈りいたします。そういわれてみれば私も数日前から目がかゆくてシバシバします。花粉症かな??と思いながらも気をまぎらわせて頑張っています。雨が降れば花粉が飛びにくいので花粉症の人には雨が喜ばれるとニュースで伝えていました。そういわれてみると、雨が降れば目のシバシバがましなような気もします。きょうはグッと冷え込んで六甲山は雪でした。雪ならば花粉は飛ぶのかな??と考えていると目がシバシバしてきます。
“想像妊娠”というものがあるように、花粉症にも“想像花粉症”というものがあるそうです。
「私は花粉症かな??花粉症だったらどうしよう・・・だけどこの症状は花粉症に違いない。絶対花粉症だ」
と決め付けてしまって、花粉症でもないのにその症状が出る人があるそうです。自分で決め付けずに、まずは病院に行ってくださいとのことでした。病は気からといいます。気がめいってしまうと本当の病気になってしまいます。花粉症なんか何のその!!頑張って乗り切りましょう。

■2005/3/11(金) 高野山 法印転衣式
高野山に行きました。法印転衣式(ほういんてんねしき)という行事にお招きにあずかりました。転衣式は雨や雪になりやすいというお話もよく耳にしますが、本日の高野山は雨でした。
法印転衣式という行事は年に一度、総本山金剛峯寺で行われるもので、高野山内の住職の中、最高位の職である“法印”に昇進される晴れの儀式です。法印に昇進されるためには、長い長い年月が必要です。高野山のお坊さんとして入門してからあらゆる修行・学問をおさめ、年次によって順席に従ってその最上(上席次順)から毎年一人が“法印”に昇進するのです。“法印”は毎年2月22日に総本山金剛峯寺座主より昇進辞令を受けて、3月10日前後に金剛峯寺から緋の衣(ひのころも)と緋の袈裟(ひのけさ)を授かって、これを着用して儀式に臨まれます。この儀式を法印転衣式といい、この式には高野山以外のご本山の管長猊下や高野山内の管長猊下・前官御房をはじめとする住職方、大徳、寺院僧侶、法印ご自身の有縁の信徒、高野山内の町家の人々、各期間の代表など千余名が参列するのです。高野山内で緋の衣と緋の袈裟を着用できるのは法印のみなのです。法印は昇進されたその日から1年間、お大師さまのご名代として高野山内で行われるすべての法会の導師を勤められます。
今年、法印に昇進されるのは高野山 報恩院ご住職の山口耕栄大僧正です。山口大僧正には勉強方面でご教示していただいたことがあり、その関係でご招待していただいたものと思います。午前11時から始まった式には650名の招待客と、高野山内のご住職などあわせて千余名の方がお祝いに来られていました。厳粛かつありがたい法印転衣式に参加させていただき、このご縁を大切にしながら、私も法印さまのように立派なお坊さんになれるよう努力精進させていただこうと決意を新たにしました。

■2005/3/10(木) 講習会 二日目
本日も講習会に行きまた。会場が大阪なので助かります。午前9時からの講義でしたので、7時30分頃お寺を出発しても十分でした。
本日は昨日に引き続いて、“如意宝珠”についての講義でした。本日は内容に入っていき、なかなか聞き応えのあるものでした。夕方3時過ぎまでみっちりとお話していただきありがたかったです。またこのような機会があればいいなと思いました。西宮から参加していただいた若いお坊さんたちも、少々難しかったですね・・・と言っていましたが大変喜んでくれてよかったです。これを機に、このような講習会にも参加していただき、将来に役立ててくれればと思っています。二日間、お疲れさまでした。

■2005/3/9(水) 講習会に行きました
午前中檀務にでかけ、午後から講義を受けに出かけました。今回の講義は本日と明日の二日間にわたり、真言宗で最も大切にするもののひとつである“如意宝珠”のお話です。今回の講義は非公式であり、お世話していただいた方のご縁ある人ばかりが参加されました。といっても伝授会などでよくお出会いするメンバーがほとんどですが・・・今回は滅多に聞けないお話だと思い、西宮の若いお坊さんにも声をかけて参加していただきました。テーマがテーマだけに、本日の講義内容は概略にとどまりました。明日は内容に入っていかれることと思います。明日のお話を楽しみにしています。

■2005/3/8(火) 花粉症・・・今年はひどいということですが・・・
檀務はなし。溜まりに溜まった事務処理を一日かかってしました。が、なかなかはかどりません。
きょうからすごく温かくなるとのこと。天気予報どおりたいへん温かい一日でした。しかし、花粉症の人には辛いニュース。この陽気で大量の花粉が飛散するので要注意とのこと。鷲林寺は文字通り“山の中”で杉の木がたくさんあります。杉の木を見上げると“真黄色”・・・少しでも風が吹こうものなら、ニュースで流れていた通り、大量の杉花粉が飛び散ること間違いなし。ほのかに目がかゆいのは気のせいかしら・・・???
今まで花粉症などは何のその。まったく関係なかったのですが、体調の変化のためか昨年から花粉症らしき症状を覚えるようになっています。辛いですよね・・・花粉症・・・きっと気のせいだと言い聞かせながら、この季節を乗り切りたいと思います。
明日・明後日と大阪で講習会があります。大変興味深いお話なので今から楽しみです。明日にそなえてきょうは早く休むことにします。

■2005/3/7(月) 結衆寺院の法会
結衆寺院の一ケ寺である法心寺さんで法会がありました。常楽会(じょうらくえ)という法会で、お釈迦さまの涅槃を偲ぶ法会です。本来はお釈迦さまがお涅槃に入られた2月15日に勤めるものですが、鷲林寺が所属する西宮あたりでは1ヶ月遅れで勤めます。というのは、西宮結衆寺院の中に門戸厄神や西宮成田山など1月から2月にかけて大変忙しい寺院があり、全員出仕できる日程となると、どうしても3月になってしまうということで1ヶ月遅れるのです。本日の法会は略儀ながら厳粛な雰囲気のなか執り行われました。
法心寺さんの帰りに隣のお寺・大日寺さんに寄りました。法心寺さんと大日寺さんは隣接していて、お寺からお寺まで数100メートルしか離れていません。大日寺ご住職から、本堂の建築がかなり進んだことを聞き見に行かせていただいたのです。西宮は阪神淡路大震災で大変な被害にあいました。そんな中でも法心寺さん・大日寺さんがある高木村は特に大きな被害にあった区域で、大勢の人が犠牲になられましたしお寺も含む約90パーセントの建物が全壊しました。法心寺さんは最近に再建され落慶法会が執り行われたところですが、大日寺さんは本堂再建計画が少し遅れていたのです。震災から10年経った今、本堂の再建計画が檀家の皆さんのご協力のもと始まり、ようやく建築が始まったということです。お寺の建築物は特殊だし、大きなものです。よって建築費用もびっくりするくらいの金額です。檀信徒の皆さんも大変な目に遭われた地区だけに、資金調達面でも大変なことであったと思います。建築途中の本堂はかなり大きなもので立派でした。完成するのが楽しみです。
大日寺本堂が完成すると、結衆寺院ではほとんどのお寺の復興が完了したことになります。あのときは一体どのようなことになるのか想像できませんでしたが、苦節10年・・・ようやくここまできたなぁという感です。大日寺本堂を見上げながら、10年前の地獄絵巻を回想している自分がありました。

■2005/3/6(日) 朝一番
朝護摩がだんだんと楽になってきました。1月・2月はお堂の中が2度とか3度。時には零下になっているときもありました。3月になるとさすがに春ですね。寒いなあと思わなくなってきました。
きょうのお護摩はきれいに火が上がりました。揺らぐことなくスーッとまっすぐに上がっていきました。日によって気持ちいい火とそうでない火とがあります。それによって一日が変わってくるものです。不思議なものですね。きょうは一日を気持ちよく過ごすことができました。
ある人が言いました。私は朝一番の挨拶である“おはようございます”の一言を大切にしています。その一言で一日がさわやかに過ごせるか、うっとおしくなるかが決まると思います。だって、朝一番出会った人に元気よく挨拶しても、元気ない返事が返ってきたり、最悪無視されたりしたら一日が憂鬱になるでしょう。だから私は、たとえ体調が悪くても朝一番の挨拶だけは元気よくするように心がけていますと・・・大切なことだと思います。朝一番の元気な挨拶。
きょうは日曜日にて法事がたくさんあって一日中多忙でした。明日は結衆寺院の法会があります。気合を入れて頑張ります。明日の朝も元気にニッコリ笑って“おはようございます!”と挨拶できるよう心がけようと思います。

■2005/3/5(土) 京都の檀家さんの涙に感激
京都方面の檀家さんのお家にお参りに行かせていただきました。京都方面に3件の檀家さんがおられ月参りと、ちょっと早いのですがお彼岸のご供養に行かせていただきました。西宮から京都に行くのは確かに遠いのですが、感謝していただけるのでこちらも苦にもならず気持ちよくお参りさせていただいています。
「ご遠方からすみませんね・・・」
お経が終わって、コーヒーを出していただきながらそうおっしゃいます。
「いいえ。お気になさらないでくださいね。私も京都に来れることを楽しみにしているのですから。それに、お宅一件だけではないんですよ。他にも数件、京都に檀家さんがおられますからご安心くださいね」
そう言うと、目頭をハンカチでおさえながら
「そう言っていただくと、ホッとします」
と・・・
京都にもお寺さんはたくさんあるのですが、おなじみのお寺がいいとのこと。私としてもありがたいことだと感謝申し上げております。
「遠方なので、近くのお寺さんに頼みますわ」
と言われれば、寂しいものですよね。体力が続く限り心を込めてご供養させていただこうと改めて思いました。

午後7時から結衆のお寺さんが来られました。来る3月7日に法会があり、その練習に集まられたのです。午後9時までの2時間練習をしました。この練習がすばらしい法会につながっていくのです。練習なんて今さら・・・と思いがちですが、結衆のお寺さんは皆熱心だなと感心いたします。当日はきっと素晴らしい法会になることでしょう。

■2005/3/4(金) 午前中に西宮−徳島の往復 
早朝より徳島に向かいました。昨日、兄弟弟子のお母さんが亡くなられたとの訃報を聞き、そのお悔やみに走りました。本来ならば今晩のお通夜か明日のお葬式に参列させていただくべきなのですが、今晩も明日も所用がありお参りできない状態なので、申し訳なかったのですが本日の朝方にお参りさせていただきました。徳島といっても、明石大橋を通って淡路島を経由、鳴門大橋を通ればすぐです。昔はフェリーに乗って淡路に渡っていましたが、今はあっという間に徳島に行けます。便利になったものですね。途中で吹雪??に遭遇してびっくり・・・六甲山は真っ白になっていました。午前10時に兄弟弟子のお寺に到着してお勤めさせていただきました。お勤めしたあと少しの間お話させていただき、西宮にとんぼがえりしました。西宮に到着したのが午後1時。午前中で徳島まで行って拝んで西宮まで帰ってきたわけです。すごいですね・・・お通夜とお葬式はお参りできませんが、こちらから拝ませていただくことにいたします。謹んでお悔やみ申し上げます。合 掌
夕方より有馬温泉にて会議がありました。会議終了後、懇談をして帰宅しました。きょうは一日が長く感じました。お疲れさまでした。

■2005/3/3(木) 世間を騒がす事件が多すぎますね
お参りは夕方に一件のみ。きょうは午前中、普段なかなかいけない買い物に行きました。買い物といってもホームセンターですけど・・・それでも午前中のホームセンターに行くのは何ヶ月ぶりでしょう。ちょっとドキドキしました。
午後から昨日に引き続いて竹薮の掃除をしました。きょうは役僧さんお休みのため一人です。といっても夕方にお参りがあったので大したことはできませんでしたが・・・

本日も色々な事件がありました。西武鉄道の有価証券報告書虚偽記載事件で、コクド前会長、堤義明容疑者が逮捕されたことが朝から報道されました。堤前会長のお父さんは大変偉い方で、衆議院議長までされた方だそうで。お父さんの影響がかなりあったように報道されていました。しかし悪いことをしてお父さんの名前が出るのも辛いことですね・・・
辛いことといえば「中虎連合会」。阪神ファンの夢を踏みにじったというか何と言うか・・・特に子供たちが一生懸命に歌う応援歌だけに、辛いことだし腹立たしいことです。開幕まであと少しですが、阪神タイガースの選手陣にはこの事件に影響することなく、優勝目指して頑張っていただきたいと思います。

本日訃報が届きました。兄弟弟子のお母さんが亡くなられたとのこと。明日お通夜で明後日がお葬式ということですが、明日の夜も明後日も所用のためお参りすることができません。よって明日の早朝、徳島まで走ることにしました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

■2005/3/2(水) 竹薮掃除をしました
お参りはなし。よって、計画通り竹薮の清掃作業をしました。本当に除々にではありますが、綺麗になっていくので楽しみです。掃除をしていると色々な人に声をかけていただけます。「ご苦労さま・・・」とか「大変ですね」とか。心がなごみます。役僧さんと二人で一日かけて掃除をしましたが、何せひどい状態の竹薮なので、そんなに変化したようには見えません。いずれ“ビフォアー・アフター”を紹介しますね。
世間のニュースはライブドアがニッポン放送株を取得した一連の事件について報道しています。堀江社長が毎日のようにテレビに映っています。何のことか私には理解できませんが、東京証券取引所の時間外取引が証券取引法違反の疑いがあるということで調査が入るらしいです。専門家は8対2でライブドアの勝ちになるだろうとの予想をされていますし、外国の方はこの問題についてビジネス的には堀江社長の勝ちだろうと評価しています。しかしビジネスとはいうものの、まずは人間であるということの方が大切ではないのかな?? と思いますけどね・・・どのような結果になるのかはわかりませんが、ひどいことにならないように祈ります。人間は“義理・人情”がなくなったらダメだと思いますがね。お金はもちろん大切なものですが、それ以上に大切にしなくてはならないものがあるのにね・・・

昨日日記に書いたおばあさんですが、夕方に電話で
「やっぱり寂しいから、わたしがおまつりしようと思います。長男夫婦にそのように言ったら、“おばあちゃんがそう思うのならそうしたらいい”と申してくれました。申し訳ないけど、もう一度自宅にお性根を入れに来てくれませんか?」
と連絡がありました。
「喜んで行かせてもらいますよ。よかったですね」
そう申し上げると、電話の向こうで泣いておられました。これでいいのです。形よりも心の供養が大切です。よかった、よかった。

■2005/3/1(火) いよいよ春ですね
いよいよ3月に入りました。大好きな春に突入!頑張って行こう!と本日の朝護摩は特に気合が入りました。しかし・・・きょうは少し寒かったですね。白いものがチラチラと降っていました。
きょうから彼岸月ということで、月参りはお休みです。きょうの檀務は一件だけでした。昔からお参りしていたお家のおばあさんがご年配になられて仏壇をおまつりしきれないとのこと。別に暮らす息子さんのお家に仏壇を移動するということで、お性根を抜きに行きました。満足におまつりできなくても心さえこもっていたらいいんですよ・・・と申し上げたのですが、どうしても移動したいとのことでしたので行かせていただきました。長きにわたっておまつりしてきた仏壇を移動するのはちょっと寂しいですね・・・だけど息子は跡取りですから、しっかりおまつりしてくれるでしょう。あとは残された人生、なき主人の分まで楽しみます・・・何とも複雑な気持ちになりました。
お参りから帰ってきてから、寺務所で彼岸参りの用意と案内状を作成しました。何とか夕方には完成させてポストに投函しました。ホッとしました。この作業が済むと、あとはお参りに行かせて頂く日を待つばかりです。彼岸参りまで予定が何もないということではないのですが、普段からしたいと思っていたこと・・・たとえば途中で止まってしまっている竹薮の掃除とかに力を入れようと思っています。明日は早速竹薮の掃除をしようと計画を練っています。
寒い寒い冬が終わり、いよいよ温かい春の到来です。皆さん、頑張りましょう!